「……うっ、ふぇ……っ」 あおいって、 こんな長いメールくれることなんてめったにないのに。 透明なしずくが、ケータイの画面に――落ちる。 「ありがとう、あおい」 私も早くケガ治さないと。 「ごはん持ってきた」 おぼんを片手に、凜久が部屋のドアを閉める。 「おばさんが朝、作ってくれてたみたい」 瑠璃が目を覚ましたこと、さっき俺から連絡しておいたから。 今日はなるべく早く帰ってくるって。 そう話し終えると、テーブルの上にお粥と薬をのせたおぼんが置かれる。