これじゃあ…… 鍵が――開けられない。 「遊くん……っ!」 私の制止の声、と 「「……瑠璃っ?」」 焦って重なった 凜久とヨウくんの声、と 「見せつけて……くれるよね」 怖いくらいに 冷えきった…… 遊くんの、声。 その言葉は 凜久に向けられているんだと。 ――分かったんだ。