「なんかイヤな予感がするのは」 「気のせいだよ、きっと…」 黒い予感が思考を掠める。 私は、凜久の言葉を遮るように…“ソレ”に気付かないフリをしたんだ。 ――でも、なんでそんな事…瑠奈が知ってたんだろう? ひとつの疑問を胸に抱きながら私たちはその場を後にした。 「瑠璃……大丈夫?」 2日ぶりに戻ってきた…… 私の“日常”。 今日はより一層、凜久が凛々しく見えるよ。 ドアに片手を付きながら、たくさんの人から私を守ってくれる。 ――――でもね?