目の前で、可愛いらしい笑顔を浮かべながら 「水野さおりって言うの。実習は来週からだけど…よろしくね」 髪をサラリとこぼしながら、片手を差し出した。 私もその手を握りながら、笑顔を返した。 「じゃあ俺らは、あいさつがあるから」 そう言った遊くんとさおりさんの背中を見送った後、私も教室へと急いだ。 ――『ねぇ、お昼一緒にどうかな?学校の中も詳しく知りたいし』 それって遊くんも……だよね?