『今 瑠璃…笑っただろ』 クスッと笑いが漏れてしまった。 『明日は結構ハードスケジュールで――』 「うん、分かってる」 電話は我慢するよ。 でも、メールしちゃうかもしれない。 そう話すと、 『土曜日は、出来るだけ早く会いに行くから……その時は』 「…へ?」 心地良かった凜久の声が、 妖しさを漂わせたようなトーンに急に下がっちゃったから ビックリしちゃったよ……。 『覚悟しててね?』 な、――何を?