空は、とても綺麗だった。
朝一番の空気もおいしく、僕は、自然を堪能していた。
そうしたら、いきなり

「あ、ニャンコ!」

まだ小さな女の子の声が聞こえた。
僕は、びっくりして、頭だけ声の主にみせて、その場に立ちすくんじゃった。

(……に、逃げなきゃ、だめ、だよね……)

僕は、怯んでなかなか始めの一歩が踏み出せなかった。