キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン……

今日もまた学校のチャイムの音が響いた。

僕は、勇気を持って学校に行った。
小学生が、ぞろぞろと校門から出て行く。



あの赤茶色の髪の女の子に会うために。
口に綺麗な花を咥えて、
ごめんなさい
を言うために。
僕は、緊張して丸まっている背筋をぴんっと正した。
髭もぴんっとした。