(…奈々津……) 「お母さん…!?」 桜吹雪の中から、死んだはずの母の声がした。 (奈々津…大きくなったのね……) 「…お母さん……っ……!!」 涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。 (…貴女の成長を見られなかったのが一番残念だわ) 「お母さんっ!!…お母さんっっ!!」 (お母さんは…貴女をずっと、見守っていますよ。)