今までサボりまくったツケが回ってきたのか、2学期の期末テストは揃って散々だった。


そのおかげで3学期は、6人共に、補習だらけで終わった気がする。


ともあれ全員、無事に進級出来ることになったわけだが。


そして迎えた春休み。







あたしと勇介は、いつぞやの喫茶店に来ていた。


夏休みのあの日、ここで沙雪の妊娠を聞かされ、ぶっちゃけ良い思い出はないのだけれど。


ふたり、店内に入ると、そこにはすでにスッチと沙雪がいて、久しぶりー、なんてこちらに手を振る。



「俺らだけじゃなかったんだ。」


「てか、うちらも樹里からメール来てさ、話あるって呼ばれたのー。」


勇介が言い、沙雪がジュースを飲みながら返す。


一体何なのかと思いながらもあたし達は、その向かいへと腰を降ろした。



「つーかさ、もうすぐ俺ら、3年だよ?」


スッチは笑いながら言った。



「みんなで同じクラスになれると良いよねぇ!」


そう、沙雪は楽しそうに言うが、



「いや俺、葛城と同じクラスなんて嫌。」


と、勇介は一蹴した。


彼とヒロトは、未だに互いを嫌い合っている。


まぁ、殴り合いをするわけではないが、でも口喧嘩は日常で、もうそんな光景さえ見慣れた感はあるのだが。


そんな話をしていると、現れたのは樹里とヒロト。