つまりはそれは、ヒロトに嫉妬でもしてるってことだろうか。
バスローブの胸元は緩く、勇介はあたしの首筋に舌を這わせる。
「…ちょっ、こんなのっ…」
身を強張らせた瞬間、彼は動くことを止め、こてっとあたしの体に頭を乗せる。
その前髪にくすぐられ、どうしたら良いのかがわからなくなるけど。
「何もしないって。
でもちょっとだけ、充電させて。」
良い匂いがするー、と彼は、あたしの体を抱き締めた。
いつの間にか勇介の体は熱を取り戻していて、思わず安堵してしまう。
「でも俺、寸止めも人生初だよ。」
笑いながら言うから、またぺしっと叩いてやった。
確かにこういう勇介は、愛しいのだと思う。
安心してる自分がいて、だからこのままでも良いのかな、という錯覚に陥らされる。
最初にセックスをしたことが嘘のように、あたし達は手を繋いだり、キスをしたり。
だからテレビ観たり、ご飯を注文したりして、気付けば笑い合っていた。
勇介は多分、あたしがヒロトに触られるのは、自分が他人に触られているのと同等だと考えているのだろう。
だから嫌だと思ってる。
決してあたしを所有物だとは思っていないけど、でも確実に、自分自身のように感じているはず。
だからそれは、一般的な“嫉妬”という感情とは、やっぱりちょっと違うのだろう。
そんなものに安心しているあたしは、じゃあ一体何なのか。
バスローブの胸元は緩く、勇介はあたしの首筋に舌を這わせる。
「…ちょっ、こんなのっ…」
身を強張らせた瞬間、彼は動くことを止め、こてっとあたしの体に頭を乗せる。
その前髪にくすぐられ、どうしたら良いのかがわからなくなるけど。
「何もしないって。
でもちょっとだけ、充電させて。」
良い匂いがするー、と彼は、あたしの体を抱き締めた。
いつの間にか勇介の体は熱を取り戻していて、思わず安堵してしまう。
「でも俺、寸止めも人生初だよ。」
笑いながら言うから、またぺしっと叩いてやった。
確かにこういう勇介は、愛しいのだと思う。
安心してる自分がいて、だからこのままでも良いのかな、という錯覚に陥らされる。
最初にセックスをしたことが嘘のように、あたし達は手を繋いだり、キスをしたり。
だからテレビ観たり、ご飯を注文したりして、気付けば笑い合っていた。
勇介は多分、あたしがヒロトに触られるのは、自分が他人に触られているのと同等だと考えているのだろう。
だから嫌だと思ってる。
決してあたしを所有物だとは思っていないけど、でも確実に、自分自身のように感じているはず。
だからそれは、一般的な“嫉妬”という感情とは、やっぱりちょっと違うのだろう。
そんなものに安心しているあたしは、じゃあ一体何なのか。


