「私達の敵はこの国の女王です」
二人が真剣な面持ちで言った衝撃の一言に私は息を飲んだ。
ビルさんがケーキを片付けるとすぐにこの世界の説明が始まった。
今までからは考えられないピリピリとした空気が流れていたがまさかこんな衝撃の一言が発せられるなんて私は思ってもいなかった。
ゲームなどによくあるのは……いくら魔王とはいえ最高権力者という設定ではない。
そして主人公もその国の代表のような皆から尊敬される人物であって、少なくとも少数の
人物からしか頼りにされないレジスタンスのリーダーではない。
「むしろこちらが敵なのでは……。」
そぅ今まで起こった疑問……。
“あのシロウサギを信用するな。”
頭の中さっきのスペードさんの言葉が浮かんできた……。


