「何?」 お預けをくらったため少々不機嫌な口調でたずねる。 「良かった……。まだ食べていなかったんですね」 そんな私に対しティックが安堵のため息をまじえつつ話しかける。 急に小さな幸せをぶち壊された上に、そんな風に安心した表情をされると何となくイラッとする。 「ティックの分もちゃんと残しておくから」 そのせいか突っぱねるような口調になる。 そう言いながらも会話に全く参加しないビルさんをちらりと横目で見る。 私達の会話が可笑しいのかクスリと笑っていた。