「アリス様は紅茶はお好きですか?」 お風呂から出てどうすればいいかわからず、とりあえず居間のいすに座っていたらビルさんに声を掛けられた。 ちなみに只今ティックは入浴中のため、ここはホスト執事ことビルさんと一緒である。 そのせいかかなり緊張する。 「は……はい」 「良かったです。今ちょうどお茶を淹れたんですよ」 そういうビルさんの片手には可愛らしいティーカップとティーポット。 それがとても似合っていて改めてビルさんのことを執事だと実感する。