ドードのクルーザーで陸へと降りた私たちは、ドードと別れティックの家へと向かうことになった。

ティックの家のほうが色々と落ち着いて話せるというのが理由だったが、ティックいわくこの辺にいると“面倒な事“に巻き込まれるかららしい。

その為日が沈む前に着くようにとドードの家には行ったものの、私とティックのびしょぬれの服を着替えただけで休むまもなくむかった。

今が大体時間的に……太陽の位置から考えると、お昼過ぎ……2時から3時くらいだろう……ということは、大体2、3時間走る…――大変そうだ。


“はぁ。”


苦笑混じりのため息を一つつくとそれが合図のように私たちは出発した。