"スゥー。" 海を見つめていると急に目から涙がでてきた。 悲しくもないのに……。 "ポタッ…ポタッ…" 徐々に溢れてくる……。 それになぜだかわからないが胸が苦しくなる。 「アリス様大丈夫ですよ」 声変わりをするかしないかの少年の声…――ティックの声が聞こえたと思った瞬間。 私を包み込むように誰かが私を抱きしめた。 “ドクッ……ドクッ……” 不規則な心臓の音が聞こえた。