どうしてこんなところにいるのだろう……。
私は何もしていない。
別に変な扉も開けていないし、変なクスリは飲んでいない。
ただ変な夢を見ただけだった。
けど……
本当に私は夢を見ていたのだろうか?
ベットに入った記憶もないし、もしかしたらまだ夢を見ているのかもしれない。
まるで何かの魔法にかかったようだった。
そう……以前買い物の最中にティックが消えたようなそんな感じ。
だけどそんな風に考えても何も状況は変わらない。
だったら……
とりあえず出口を探すしか方法はない。
それに私の夢の中の世界のような不思議な国だ。
現実でも夢でも関係ない。
「そうしたら……」
気持ちを切り替えて進むしかない。
ここは最初の場所に似ている。
だから後ろの下のほうに小さい扉があるかもしれない。
海に続いている全てが始まった割には小さな扉が……。
だが
「あれ……」
私が扉を確認するように後ろを見たが、その場所にドアは見当たらなかった。


