女王が猟奇的殺人者だったら、理由など無いと思う……けどその後に女王は彼を義理の息子にした……
しかも心を壊して。
「僕の母親がいなくなれば“アリス”……本当に必要なアリスを呼べなくなるから」
「どういう事?」
話が意外な方向へと飛躍した。
まさか私が王子の母親と関係有るとは思っていなかった。
だが……それが私の求めている真実のように感じ私は固唾を飲んで王子の次に発せられる言葉を待った。
「僕の母親は“時間の番人”だったんだ。今はあの白ウサギさんみたいだけど」
「……。」
ティックと同じ時の番人……。
「僕の母親は偉大な人だったらしい。今の……あのウサギさんより。“アリス候補”……少しくらい能力に秀でている人間だったら星の数ほどいる。だけど……本当に必要なアリスは一人しかいない」
もしかしたら……。
「ルイ以外にアリスがいるのもそれが原因だよ」
私の考えていたことが当たっていたらしく、私の予想通りの言葉が彼の口から出てきた。


