“ガチャリ”


重々しい音と共に扉を開くと……


そこには大きな庭が広がっていた。


大きい10人は軽く座れそうな机といすの上で、急に現われた私を一人と二匹が私を見つめていた。


二匹とは小さい頃、可愛がっていたぬいぐるみのような動物。
ウサギのようなぬいぐるみと熊のようなぬいぐるみがティーカップを持ちながら私を見つめている。

そしてもう一人は少し無愛想な表情で私を見つめる少年。
13歳くらいのまるでどこかの国の人形のような男の子。
紳士のようにワイシャツにネクタイをつけ、その上に黒いコートを羽織っている。

少しだけ長い金髪を帽子で隠していた。



ぬいぐるみに囲まれた美少年…――花が散りばめられそうなとても可愛らしい光景である。