「この先にあるお茶会の帽子を被った…――ボウシヤに聞けばいい。彼なら全てを知っているからね」
「帽子屋?」
店の名前なのだろうか?
わからないので、チェシャの言葉を繰り返すように呟く。
「そうボウシヤ。見ればわかるよ、面白いけど難しい奴だから気をつけてね」
こいつの上は存在しないだろうと思いながら“ありがとう”ととりあえずお礼をいい先へと向かった。
「あ……そうだアリス」
先へと向かおうと思った瞬間引き止められる。
振り向いて目が合った瞬間言い忘れたと言いながらクスリと笑った。
「約束破ったら覚悟しといてね」
“ゾゥ……”
その瞬間とてつもない殺気を感じた……。