「なーんちゃって、冗談だよ。本気だった?お前みたいなちんくしゃの心なんて欲しいわけないじゃん」
大笑いしながら人を馬鹿にしたような言い様。
真剣に考えていたせいか無性に腹が立つ。
人と話すのはこんなにも腹が立つのだろうか。
「じゃあどうすれば教えてくれるの」
威嚇するような視線で見る。
「じゃあ……変わりにこの国を面白く動かしてくれよ」
あやしい何かを含んだ笑みで話す。
「どういう事?」
「このままのいつも通りの日常より“救世主”でも“異分子”でもいいからこの国を変えてくれたほうが面白いから」
「わかったわ」
言われるまでもない……
こいつののぞみ通りになるのはかなり嫌だが
「なら道を開こう“アリス”の為に……。」
ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべながら続けた。


