「……。」


ヒント……確かにここから進むには大切だ。


背に腹は変えられない……


私は“アリス”なんだから。
そんな風に無理矢理理由をつけないとなんとなく納得できなかった。


「あんたから聞くなんて癪に触るけど……。」


しょうがないんだ……私はアリスだから。


「クスッ……それじゃあ……あんたの心を頂戴」
「はぁ……。」


こいつは急に何を言い出すんだ……


わけがわからない。



「誰もただであげるなんて言ってないよ。それなりの物を貰わなきゃ」


ほら心を奪うなんて言葉があるでしょうと相変わらずニヤリとしながら続ける。


わけがわからない……。


告白？

私に興味があるということなのだろうか？



もしそうだとしても、私の一番苦手なタイプだ、正直遠慮したい。