「レ~~~オ♪」


先ほど話をしたエミリーがやって来て玲央に抱き付いた。



抱き付いて頬に熱烈なキスをしているエミリーだ。



その光景に結衣は目が丸くなる。



玲央は表情を変えずにキスが終わらせると、さらっと彼女を引き離す。



「ぁんっ、ずっと会いたかったのに!」


「エミリー、結衣とは話した?彼女は俺の恋人なんだ」



結衣は早すぎる英語について行けず首を傾げた。



突然エミリーが青ざめる。



「は、話したよ とても可愛い人――」



そこまで言うと唇を噛みしめ、友人たちの方へ走って行ってしまった。



「玲央?なんて言ったの?」



きっと玲央が何か気に障る事を言ったに違いない。と結衣は聞いた。