* * * * * *



「はぁ~」


返された答案用紙を見て結衣は重いため息を吐いた。



「その分だと点数が良くなかったみたいだね?」


珠代が結衣の顔を覗き込んだ。



「珠ちゃん・・・・・・悪いって言うか、追試はまぬがれたんだけど・・・・・・」



思ったより悪かったせいで結衣は落ち込んだ。



――真剣に勉強しないとヤバいかも・・・・・・。



「珠ちゃんは良かったんでしょ?」


クラスでトップの珠ちゃんはいつも順位が上の方だ。