教室へ入るとリュウはすでに来ていて悠祐と他の男子たちとワイワイ騒いでいた。



その姿を見るといつものリュウのようで結衣は内心安堵した。



朝のホームルームの後、結衣の携帯電話が振動した。



先生がいなくなった後、すぐに携帯電話を出して見る。



着信はリュウ。


『お昼休みに屋上まで来て』


――やっぱりリュウははっきりさせたいと思っているんだ。



結衣は唇を噛んだ。



分かったと返事をして携帯電話をカバンの中へ閉まった。