「ママったら、太るものばかり」



目の前に並んだお土産を見て結衣が呆れた声を出す。



「だって、信也さんが次から次へと買っていくんだもの」



後から入って来た信也が聞き捨てならないと妻を見る。



「俺のせいばかりじゃないだろ?支払ったのは多恵子さんだし」



そう言いながらも2人は仲良く笑っている。



「はいはい・・・・・・玲央にたくさん食べてもらうよ れ~お~?」



リビングから大きな声で玲央を呼ぶ。



楽しそうな結衣を見て信也は複雑な気持ちだ。



2人だけの夜を過ごさせてしまい、もしかして・・・・・・?と頭をよぎる。



玲央が降りてきた。