結衣はバスルームに入った。



耳を澄ませていたから玲央が上がった事は分かっている。



「うへっ・・・・・・お好み焼き、好きなんだけど匂いがつくのが嫌なんだよね」



玲央が聞いていたら同じ事を言っていると笑っただろう。




* * * * * *



頭にタオルを巻いてキッチンへ行く。



「喉が渇いた・・・・・・しょっぱかったのかな」



冷蔵庫を開けて麦茶のボトルを取り出すとコップに注ぐ。



渇いた喉に麦茶が入っていく。