クリ-ミ-ココア

「比奈ちゃんは気付いてないだけだよ〜恋也の優しさに」



「優しい?私はあまり…そう感じないけど」



「あはは!!確かにわかりにくいかも。けどそーなの!」



火が消えた花火を地面に置くと缶ビールを一口飲みタバコに火を付ける。


私はその光景を眺めていた。



私の持っていた花火もいつしか光は放っていなくて、辺りは急に暗くなる。



「まぁ…恋也がそばにいるから苦労も多いと思うよ?」



「はい…それは十分身に染みてます」



私の言葉に苦笑いをする。


「恋也も恋也なりに苦労してるんだよ。俺には深く話さないけど2人見てたらわかる」



「苦労??あいつが?」