クリ-ミ-ココア

「恋也の事は気にしないでいーよ」



お互い無言で花火を見ている時、静かに口を開いたソウタ君。



「え?」



私が隣を見るとソウタ君はまっすぐ花火を見つめている。



「きっとヤキモチだよ。可愛いよね〜恋也もさ」



ヤキモチ??


可愛い??



ちょっと意味わからない…


「まさか…あいつに限って」



だって私といるといつもぶっきらぼうだし、あまり笑わないし、楽しそうじゃないし……



また無意識に唇を噛み締める。



「花火終わってるよ?」



はい、と火が付いている花火を差し出す。