クリ-ミ-ココア

「待って…」



歩きづらい…


なんかあいつ不機嫌?


今1人にされても困るんだけど…


もたもた歩く私なんかお構いなしにあいつとの距離はどんどん離れていく。



「比奈ちゃんこっちこっち!」



すると少し離れた所からソウタ君の声が聞こえヘルメットを押さえながらそっちに向かった。



「どーしたのそれ」



私の姿を見て笑いながら話すソウタ君。


「これ取れなくて…あいつ不機嫌っぽいし」



おいでとベンチの隣をポンポンする。


私が座ると優しくヘルメットを外してくれた。