クリ-ミ-ココア

「あの…外いかないんですか?」



アキラさんは私が彼等を苦手としてるのを知っている。



知っていてわざと私に近づくのだ。



からかうのが好きだって前に聞いた事がある。




あいつといい嫌な奴。




「ちびっこと久しぶりに会えたんだし逃げんなよー」


「ちびじゃないって!」



だめだ…


ムキになって噛み付くほどアキラさんの思う壷。




「ひよこ買うもん決まったのかよ」



しばらくアキラさんから離れられなくて

カゴを持ったあいつに声をかけられるまで気付かなかった。



「あっ!うーんまだ…」



「とろい」



きっぱり一言。




「あれ…そんなに買うの?」



ってお酒入ってるし!



カゴの量からして……



嫌な予感。