「どうしたの?」




私の歩くスピードが遅くなったのに気付いたソウタ君が振り返る。




「ううん…別に。」




さっきまで心地よかった風が今じゃ肌寒く感じるのは気のせい?




ここから1人で帰るのにはかなりの勇気がいる。



別にコンビニに買うほどの用はない。



けど今更引き返せないし。



足は止まることはないけどゆっくり進む。



嫌々な感じで。



どんどん近づいていくコンビニ。


はっきり見えてくるバイクの数。


そして人。




あぁ……やっぱり。



来るんじゃなかった。



後悔するもすでに遅い。