避けられてる。


そう気付くのに時間はかからなかった。



家にもあまり帰ってないみたいだし…


夜は1人でいる事が多くなった。



イズミ君とよりもあいつとの進展を楽しみにしていたセリはつまらなそう。



「イズミ君諦めたんでしょ?比奈は恋也先輩の元に行くだけじゃない。」


「んー…諦めたってゆーか……」


なんなんだろ。


私とイズミ君の関係って。


あんな事があった今でもイズミ君は普通に話しかけてくる。


一緒に帰ったり放課後に甘い物食べに行ったり。


今までと変わらない。



「恋也先輩の事好きじゃないの?」



セリの言葉に私は首を傾げた。



「わからない。」



それが私の答え。