「比奈と恋也先輩だけだったからね。棄権したの」


「ごめんなさい」


もう謝る事しか出来ない。


仕方ないよね…。


黙っていなくなったんだから。



「順位知りたい?」



靴を履きながらセリが口を開く。



順位……


男子の1位と2位は知ってる。


だってすぐ隣の屋上にいたから。


けど女子は??


聞く前に帰っちゃったから分からない。


けど私なんかどうせ圏外だろうし。



「あまり興味ないな…」


「なんつった?」




ギロリと軽く睨んだセリに慌てて首をブンブン振った。



「それでよろしい。」