クリ-ミ-ココア

「けど…危ないから教室の方、手伝ってきなよ!」



そう言って私から残りのビラを奪い取るカナちゃん。



「でも……」


「いーから!カナちゃんに任せなさい〜」



胸をドン!と叩いて得意げな顔を見せると、パタパタと小走りで走って人込みの中に紛れてしまった。



「そーした方がいいよ?」



隣で話を聞いていたソウタ君も口を開いた。



「俺等もアキラさん来たらずっと比奈ちゃんの側にいれるわけじゃないし。」



うっ……それは困る。


昨日といい、今日といい助けてもらって…


あんな人達…私1人じゃ対応しきれないし。


とにかくこの着物目立つ。

けど脱いだらセリに怒られるし…



「教室……戻る」



だったら教室にいた方がまだ安全だよね?



「うん。いい子、いい子」



優しく頭を撫でられ、ソウタ君の手が離れた。