クリ-ミ-ココア

「待ってよ!覚えがないの!セリ違うからね?」


「はいはい…けどこの着物じゃあ丸見えだな…」



気付けは終わったものの、私を上から下まで眺め考え込むセリ。



着崩した着物は肩が丸見えだったからだ。



「それなら…私、昨日のメイドでいいよ!これ目立つもんね。」



必死の訴えにも聞く耳持たずといった様子。



「……逆にこっちのが色っぽくていいかも…。うん、そうしよう!」



いーやーだーぁぁあああ



あいつを恨む!!!


いつの間にこんなの付けたのよ!!


意地悪!!!


鬼!!悪魔!!


こんな格好で出歩きたくない!!



「せめて絆創膏…」


「却下!色っぽく誘惑してお客連れて来てね?」




セリさん……


あんたも十分、鬼だ。