クリ-ミ-ココア

ベットに座ったあいつは灰皿にタバコを押し付けると、またすぐに新しいタバコに手を出す。



その光景を眺めているとベットの上に写真が散乱しているのに目がいった。



「あっ…」



私が声を出すと火を付け終えたあいつがこちらを見る。



それは私が驚くほど何枚もある数だった。


セリ……いったい何枚現像したんだろう。



「写真………返して…」



小さく呟く私にチラッと写真に目をやり一枚手に取るあいつ。



「買い取ってくれんのかよ。」



低い声に鋭い眼差しで写真から私を見る。



「い……いくら？」


「一枚５００円」



ごっ…！ごひゃくえん！


高い………


あんなにもある数を全部買い占めたんだ……



「どーなんだよ。」


「今…お金ない。」



仕方なく口にする。