クリ-ミ-ココア

「比奈怖がってんじゃん。」


「関係ねーよ」



カーテンからではなく、もう一つのドアから教室に入ってくるイズミ君。



あいつも低い声を出して肩から手をどける。



「自分勝手だな」



イズミ君の言葉にあいつからはまた舌打ちが聞こえた。


重い空気が私の左右で流れてる。



な……なにか言わなきゃ。

このままだとマズイ気がする。



「イズ…ミ君。どーしてここに?」



無理矢理引きつった笑顔を向け上擦る声を出しながらとりあえず明るくしてみる。



「ん?比奈がココに入ってくの見たって話してるの聞いてね。」



あいつから私に目を向けるとふんわりと優しく笑う。