そして立ち上がるとスエットを持って部屋から出ていってしまった。


女の子と私の間に出来た空間がやけに心地悪い。



「比奈ちゃんピザ頼んだからそれまでこれ食べてて?」


横のソファーに座っているソウタ君がポッキーを渡してきた。



「ありがと。」



ソウタ君も気付いたらラフな格好になっている。



「あなたって公園にいた子ー?」



突然横から声がして振り向くと女の子が身を乗り出して近くまで来ていた。



「こう…えん?」


「そっ!花火花火!いたよね?」


あぁ…


前にやったときの事だ。


コクンと私は頷く。



「やっぱりー!私もいたの!」


「そうなんだ…」


ヘラヘラ笑う女の子に私は苦笑い。


酔っ払ってるからか顔が赤い。


「お前飲み過ぎ。」


頭の上から声がすると制服を脱いだあいつが戻って来て私と女の子の間に座った。