「ロン!!」
「うわーまじかよー」


あいつの部屋に入ると突然聞こえた声にビクっとなった。



どうやら麻雀をやっているみたいだった。



あいつは私の手を引いてソファーに座らせた。


その隣にあいつも座る。


側にいてくれる事で安心した。



「恋也その子誰〜?」


珍しく女の子もいるようで男達の間からヒョコっと顔を出した。


「恋也の女だよ!」



さっきまであれほど私に執着していたアキラさんは、今は麻雀に夢中らしくそれだけ答える。



良かった…


私より今は麻雀らしい。


麻雀なんてよくわからないけど


絡まれないよりはマシ。


「えー!初耳なんだけど」


フラフラと缶ビール片手に近寄って来た女の子はポフッと恋也の隣に座る。



私はあいつを見るが否定する気はないようだった。