クリ-ミ-ココア

「あんたが…知り合いにならなきゃ良かったのに…」


口走ってまずいと思った。


怒られると思ってあいつの動きにビクっと反応したけど、靴を脱いで私の横を通りすぎただけ。



あれ……??


何も言ってこない。



「いつまでそこにいんだよ。」



階段を上がりながらあいつが口を開く。



「…うん」



慌てて私も後を追った。


聞こえなかったのかな?


「そこにいてよね?」


「覗かねーよ。バカひよ」


壁に寄り掛かり腕を組むのを見届けるとドアを閉めて鞄をベットに置いた。



はぁ……


なんかどっと疲れた。


カーテンを閉めようと窓に近寄る。


あいつの部屋から明かりが見えてあそこにアキラさんがいるのかと思うと余計体が重い。