クリ-ミ-ココア

「どぉーこ行くのかなー?」



肩に腕を回され、顔を至近距離まで近づけるアキラさんに私の体は硬直した。



「どこって…家に……」


「家は家でもこっちだろーが!」



ガハハと笑ってそのままあいつの家に歩かせるアキラさんに、私は涙目になりながらソウタ君を見た。



ソウタ君!!!


助けてぇ〜…



「まぁまぁ…アキラさん。」



私と目が合うとソウタ君はアキラさんの前に立ちはだかった。



「んあ?」



身長のでかいアキラさんはソウタ君を見下ろす。


その目は怒った鋭い眼差しか…


酔っ払ってラリッた眼差しか…



とにかく怖かった。