クリ-ミ-ココア

「着きました。」



運転していた人が車をとめるとエンジンを切った。



「飲み直しだ、飲み直し!」



アキラさんが車から降りて叫ぶ。



飲み直しもなにも…


すでに飲んでんじゃん。


酔っ払いは意味不明だ。


私には理解できない。



「比奈ちゃん?おいで?」


反対にいたソウタ君も降りて私に手を差し出す。



やっと解放された…


早く家に帰って体も心も休めよう…



「ありがとうございました」



運転してくれていた人にペコッと頭を下げた。



「いえ…」



その人は少し照れ臭そうに頭をかく。



さてと!!


私も自分の部屋に…


「ちびっこ!」


「……………………はい」


嫌な予感。