「……お説教って?」



口を開いた私に2人がこっちを見る。



「気にすんな。」



ぶっきらぼうに答えるあいつは持っていたココアの缶をごみ箱に投げて捨て、自転車に跨がった。



もちろん後ろにだけど。



「帰んぞ。俺を待たせやがって…」



低い声で言うあいつは…いつものあいつ。



「待って…セリに戻った事知らせなきゃ」



鞄は渡されたけどセリに会わなきゃ心配するかも…



「それは大丈夫!セリちゃんから鞄渡されて戻ってこなくていーよって伝えてって言われたんだ」



………セリのやつ。


心配もしないんかい。


ソウタ君の言葉に落胆した。