イズミ君の行為を断って公園で別れた後、私はココアを飲みながら学校に帰って来た。



話を終わらせたら文化祭の手伝いをしようと思って、鞄を置きっぱなしにしていたからだ。



思った以上に長居しちゃったな…


鞄取りに行ったら今日は帰ろう。



冷え切った体に冷たくなった最後の一口のココアを口に流し込む。



正面玄関に自転車を止めると近づいてくる人影に私は顔を向けた。



「おかえりー比奈ちゃん」

「ソウタ君?」



なんでソウタ君が?



私が疑問に思っていると、昇降口の扉に寄り掛かりながら座っているあいつと目が合った。