「比奈は堂々としていればいい。」



私からココアの缶を取ると「一口ちょうだい」そう言ってカチンと開ける。



「面白おかしく話してるの聞こえて…気付いたら怒鳴ってた。」



口を付けた缶を私に渡し苦笑いをする。



私も顔をあげてイズミ君を見つめる。



「自分でもあんな声出せるんだってびっくりしたし?平和主義者だからさ〜」



その言葉に私は軽く笑ってしまった。



「性格悪い子嫌いなんだよね。何様だよって」



さすがストレートな性格…


ずばずば話すイズミ君にある意味感心してしまう。



「それに……」



「それに?」



そこで言葉を止めたイズミ君は私から目を反らすと前に向き直す。