クリ-ミ-ココア

「じゃあ。なんだってゆーの?」



今だに視線を感じるあいつに手元が狂わないようにするので必死。



意識すればするほど手が震えてきちゃう。



顔は近いし、引き締まった体に目線がいっちゃうし…。


なによりも見られてる。




「恋すると女は変わるって言わね?」


「なっ!!な、な、なんて…」



恋!!!?


恋ですって!!!



「驚きすぎ。手元狂わせんなよ?」


「あっ……はい。」



低くなった声に我に返った私。



集中し始めると、あいつの手がスーッと延びてきて…



私の頬に触れた。