クリ-ミ-ココア

慌ててキャッチして箱を見ると髪染めだった。



「後ろ来いよ。」


「…うん。」



なんだ……髪染めてほしかったのか。



何回かあいつの髪を染めている私は腕を捲くると、箱を開けながら近づいた。



「…この色…今度は暗くするの?」



手袋をしてチューブを振りながら箱の色を見た。



「だから?」


「いえ…別に……」



すぐ不機嫌になるんだから。


心の中でため息を付く。