クリ-ミ-ココア

私も家に入ろうとして門に手を掛けた時、足音が近づく音に反応して横を向いた。



「おかえり…」


「あぁ…」



私達が来た道とは逆から歩いて来るあいつに声を掛けた。



「ひよこ。家寄れよ」



私を見ないでスタスタ先に家に行くあいつの背中を目で追い掛ける。



「なんで?」



問いかけながら慌てて私も中に入る。



「これ。」



手には袋。



それを持ち上げて見せて



「すぐ来いよな」



それだけ言って家の中に入った。