「もう寒いねー!日が沈むのも早くなったし」



イズミ君の背中に話し掛け、私は少しでかいセーターを引っ張って指の先まですっぽり包む。



「だなー!ホットココアがうまく感じる季節だよ」



甘い話大好きなイズミ君に口元を緩ませる。



「冬ってアイス儲かるのー?」


「まぁまぁだよ。アイス好きは冬関係ないんだよ!」



イズミ君目当てで来るお客さんは年中無休で絶えないらしい。




家まで送ってもらい


「気をつけて帰ってね!」



私はイズミ君の背中を見送るのが当たり前になっている。