クリ-ミ-ココア

「私……急いでるんですけど」


「こっちも今、話したい事があるの!」



私の言葉を遮るように強めに言われビクついてしまう。



この人達……あいつのクラスの人だ。


いつも一緒にいるのを見かける。



「昨日イズミ君と一緒にいたのを見たって子がいるんだけど」



昨日の見られてた…



「どーなの!?」


「………会ってました。」



やっぱり…と私の言葉に眉間にシワを寄せながら話す先輩達。



何が言いたいのかはわかる。


こんな事慣れてるし…


昔から嫌味や陰口、こうやって直接言われる事もある。


けど……私は悪くない。


心の中でひたすら繰り返す言葉。


彼女達に刃向かったって、言い返したって無理。


わかってくれない。


だからひたすら黙ってるのが1番いいの。